2024年11月9日
令和6年度三木市教育事業学習交流会での「手話の実」活動報告です。

三木山総合公園 総合体育館で、聾者と手話通訳の講師を招き三木市内の小・中学生50人に、ろう者と手話通訳と一緒に目で見る言葉「手話」を楽しく使ながら「どうやったら聞こえない人に伝えられるか?」を子供達に考えてもらい実践してもらえる場を作りました。

参加の子供達に、指文字一覧もついている手話の実が制作したオリジナルの「かわいい手話」ぬりえ絵本をお配りさせていただきました。

「手話」って知ってる?の質問にはほとんどの子が「知ってる」と答えたのに対し「聾者」って知ってる?や、聾者と話したことある?との問いにはほとんどの子が手を上げなかったのにも驚きました。終わった後からも、子供達からいろいろ質問があり一人の女の子が「大好き」って手話でどうするの?と聞いてきたので教えたら聾者の子に、「大好き」を一生懸命伝えていたのがすごく可愛くて、嬉しく感じました。

手話は言語で、言語をひとつ覚えるたびに世界はどんどん広がります!

NPO法人手話の実は、多くの方に手話へ興味関心をもってもらえるようなきっかけづくりのイベントや絵本制作などさまざまな活動を進める中で、耳の聞こえないろう者、聞こえにくい難聴者、聞こえる聴者がともにコミュニケーションできる社会を目指しています。

今回、三木市の小・中学生のみなさまにも手話体験を通して、だれもがコミュニケーションできる社会について考えるきっかけづくりをしていただけたと思います。

私たちは手話を広めたい。

それは、手話を上手になって欲しいとか、勉強して欲しいとかでなく手話を知ることで、その先にいる手話を使う人たちのことを知り寄り添う気持ちを持つ人を増やしたいからです。

家族や身近に聞こえない、聞こえにくい人がいないと、聞こえない人と直接話す機会がないまま大人になり聞こえないということがどういうことか、わかっていない人が意外に多いので
(わたしもそうでした)子供の頃に、手話という言語がある、手話を使う人がいるということを自分なりに感じて欲しいからです。手話を知ることで後ろから声をかけて、気づかない人のことを「無視された」と思うのでなく「あの人はもしかしたら聞こえない人かもしれない」という選択肢を持つことができます。

これからの未来を担う子供達に、そんなやさしい考えをもつ大人になってもらいたいと思っています。